〔まち学:10/19〕芸工展2008ディープツアー(1日目)
posted on 2008年10月19日 23:37
「まち学」の石幡です。

10月19日に「デザイナーと歩く 芸工展ディープツアー」の第1回目を行いました。
このツアーは、毎年10月に谷根千界隈で開かれる芸工展というアートイベントを、作り手の視点に立って見て回ろうというツアーです。ナビゲーターは、美術館の展示企画を手がけるなど、展示を作る側で活躍しているデザイナーの馬頭さん。
参加者は、中学生から社会人まで、幅広い層の方々9名でした。
ところで「作り手の視点」って何でしょう?
そういわれてみると、分かるような分からないような...。
というわけで、馬頭さんから、「作り手の視点」の例として、馬頭さん自身が企画に関わった
写真展を材料に、空間をデザインする際のこだわりポイントについてお聞きしました。
展示の完成写真や企画段階の写真などを見ながら、参加者の皆さんからも意見や疑問を
出していただきました。ひとり少しずつでも気づいたことを出してみると、いろいろな意見や観点
が出てきます。参加者の皆さんの鋭い意見に、「いいところついてますねぇ」と馬頭さん。
どんなこだわりポイントがあるのかは、まだヒミツ。
(気になる方は25日の第2回ツアーにお越しください!)

展示作りのお話を聞いたら、いよいよ町へ出発です!
空は曇っていましたが、秋の風が涼しく、お散歩にはもってこい。谷根千は、展示をやっているギャラリーやお店だけでなく、町並みがとても素敵です。町の風景や、面白いもの、変なものなども楽しみながら、根津駅前から上野桜木・谷中方面へ。みんなで見たところをちょっとだけ紹介します。
1件目はokarina B. 入り口に立った瞬間「かわいい!」という声が上がりました。古い写真や切手、封筒や紙袋、木の実などを組み合わせて、まるで屋根裏の子ども部屋のような世界が演出されていました。
ちなみに私のお気に入りは階段。手すりには豆電球と折り紙の花が咲き、踏み面にまで彫り物がほどこされ、極めつけは、ぜひ探してほしい小さな扉!
2件目は無骨丸。皆さんの第一声は「え?ここが展示ですか?」 注意を払わないと素通りしてしまいそうな木工作業場。飾らないそのあり方はなるほど「無骨丸」です。ここのご主人は、谷中のお寺の木を使って家具や木のおもちゃを作っているのだそうです。私たちが行ったときには、近所の男の子と一緒に椅子を作っていました。
3件目は市田邸。古い邸宅を保存のために展示やイベント会場として使っています。
谷中琵琶Styleのおふたりが撥(ばち)のメンテナンス(紙やすりで磨いていました!)をしている
ところにお邪魔しました。枇杷茶と枇杷のお菓子をいただき、琵琶の弦や半月という穴について
お話を聞きました。演奏時間ではなかったのにもかかわらず、おねだりして、素晴らしい琵琶の
音を聞かせていただきました。古民家のお座敷に琵琶の音。その組み合わせは最高です。
4件目は時夢草庵。作家のジム・ハサウェイさんもいらっしゃいました。
狭い畳の間の掛け軸を見て、急な階段を上がっていくと、そこはもう異世界です。参加者の皆さんから
は「すごい気迫を感じた」「どんな気持ちで描いているんだろうって思った」との意見が出ました。

ハサウェイさんの作品(部分)
5件目はねんねこ家。猫好きにはたまらない、何から何まで猫づくしのお店です。
スリッパの模様やマグネットまで猫。奥ではカフェもやっていて、猫形ごはんのカレーを食べられます。
ここまで「猫」を徹底するこだわりぶりには、脱帽です。お店の向かいの壁にも猫グッズたちが進出し
ていました。猫の多い谷中ならではのお店です。
約2時間半の町歩きを終え、再びワークショップスタジオへ。下町スイーツを楽しみながら、模造紙2枚分の手作り地図に撮ってきた写真を貼ったりコメントを書き込んだりして、見たものや感じたことを語り合いました。
「計算しつくされた美術館とは違って素人の素朴な展示だけれど、
その素朴さがよい雰囲気を出している」
「座る場所があったり作家さんやオーナーさんがいたりして、
コミュニケーションがとりやすいし、長居していい雰囲気だった」
「人のこだわりにふれるのは面白い」
「和洋が一緒になっているのが面白い」
「一度に全部見せないで、小出しにするというやり方に興味をそそられた」
などの感想が出ました。
それから
「お店やギャラリーはどうやって成り立っているんだろう」
「どうしてこの地域にこんなに密集しているんだろう」
という疑問も挙がりました。
私自身、改めて町やギャラリーを見てみて、この町は作り手のこだわりとおもてなしの精神でいっぱい
の町だと再確認しました。それから、古いものを大事にする文化と若い人や新しい住民の活動が融合
し、日本の伝統美術を極めた西洋の作家さんがいらっしゃる、古今東西が融合した町でもあります。
芸工展ディープツアー第1回は、日常の延長にありながら、日常にちょっとした刺激や示唆を与える、そんなディープな出会いにあふれたツアーでした。
10月19日に「デザイナーと歩く 芸工展ディープツアー」の第1回目を行いました。
このツアーは、毎年10月に谷根千界隈で開かれる芸工展というアートイベントを、作り手の視点に立って見て回ろうというツアーです。ナビゲーターは、美術館の展示企画を手がけるなど、展示を作る側で活躍しているデザイナーの馬頭さん。
参加者は、中学生から社会人まで、幅広い層の方々9名でした。
ところで「作り手の視点」って何でしょう?
というわけで、馬頭さんから、「作り手の視点」の例として、馬頭さん自身が企画に関わった
写真展を材料に、空間をデザインする際のこだわりポイントについてお聞きしました。
展示の完成写真や企画段階の写真などを見ながら、参加者の皆さんからも意見や疑問を
出していただきました。ひとり少しずつでも気づいたことを出してみると、いろいろな意見や観点
が出てきます。参加者の皆さんの鋭い意見に、「いいところついてますねぇ」と馬頭さん。
どんなこだわりポイントがあるのかは、まだヒミツ。
(気になる方は25日の第2回ツアーにお越しください!)
展示作りのお話を聞いたら、いよいよ町へ出発です!
空は曇っていましたが、秋の風が涼しく、お散歩にはもってこい。谷根千は、展示をやっているギャラリーやお店だけでなく、町並みがとても素敵です。町の風景や、面白いもの、変なものなども楽しみながら、根津駅前から上野桜木・谷中方面へ。みんなで見たところをちょっとだけ紹介します。
ちなみに私のお気に入りは階段。手すりには豆電球と折り紙の花が咲き、踏み面にまで彫り物がほどこされ、極めつけは、ぜひ探してほしい小さな扉!
2件目は無骨丸。皆さんの第一声は「え?ここが展示ですか?」 注意を払わないと素通りしてしまいそうな木工作業場。飾らないそのあり方はなるほど「無骨丸」です。ここのご主人は、谷中のお寺の木を使って家具や木のおもちゃを作っているのだそうです。私たちが行ったときには、近所の男の子と一緒に椅子を作っていました。
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無骨丸の近くには今も井戸が |
3件目は市田邸。古い邸宅を保存のために展示やイベント会場として使っています。
谷中琵琶Styleのおふたりが撥(ばち)のメンテナンス(紙やすりで磨いていました!)をしている
ところにお邪魔しました。枇杷茶と枇杷のお菓子をいただき、琵琶の弦や半月という穴について
お話を聞きました。演奏時間ではなかったのにもかかわらず、おねだりして、素晴らしい琵琶の
音を聞かせていただきました。古民家のお座敷に琵琶の音。その組み合わせは最高です。
市田邸は築101年 |
箪笥も展示の棚に |
琵琶演奏、ありがとうございました |
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フリータイム、どこに行く? |
2階の窓に、手? |
4件目は時夢草庵。作家のジム・ハサウェイさんもいらっしゃいました。
狭い畳の間の掛け軸を見て、急な階段を上がっていくと、そこはもう異世界です。参加者の皆さんから
は「すごい気迫を感じた」「どんな気持ちで描いているんだろうって思った」との意見が出ました。
ハサウェイさんの作品(部分)
5件目はねんねこ家。猫好きにはたまらない、何から何まで猫づくしのお店です。
スリッパの模様やマグネットまで猫。奥ではカフェもやっていて、猫形ごはんのカレーを食べられます。
ここまで「猫」を徹底するこだわりぶりには、脱帽です。お店の向かいの壁にも猫グッズたちが進出し
ていました。猫の多い谷中ならではのお店です。
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見みゃ、聞かにゃ、言わにゃ |
約2時間半の町歩きを終え、再びワークショップスタジオへ。下町スイーツを楽しみながら、模造紙2枚分の手作り地図に撮ってきた写真を貼ったりコメントを書き込んだりして、見たものや感じたことを語り合いました。
「計算しつくされた美術館とは違って素人の素朴な展示だけれど、
その素朴さがよい雰囲気を出している」
「座る場所があったり作家さんやオーナーさんがいたりして、
コミュニケーションがとりやすいし、長居していい雰囲気だった」
「人のこだわりにふれるのは面白い」
「和洋が一緒になっているのが面白い」
「一度に全部見せないで、小出しにするというやり方に興味をそそられた」
などの感想が出ました。
それから
「お店やギャラリーはどうやって成り立っているんだろう」
「どうしてこの地域にこんなに密集しているんだろう」
という疑問も挙がりました。
私自身、改めて町やギャラリーを見てみて、この町は作り手のこだわりとおもてなしの精神でいっぱい
の町だと再確認しました。それから、古いものを大事にする文化と若い人や新しい住民の活動が融合
し、日本の伝統美術を極めた西洋の作家さんがいらっしゃる、古今東西が融合した町でもあります。
芸工展ディープツアー第1回は、日常の延長にありながら、日常にちょっとした刺激や示唆を与える、そんなディープな出会いにあふれたツアーでした。

