社会に広まる市民発の動き~empublicメールマガジン「根津の街から」

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エンパブリックでは、多くの自治体と協働で地域の方の学びや活動を促す試みに参画しています。現場で行政職員の方々と共に奮闘しながら、参加者の皆様と一緒に歩む楽しさ、おもしろさを感じています。
なお、株式会社ぎょうせい様が発行されている雑誌『自治体ソリューション』にて、昨年度より取り組んでいる「文京区の新たな公共プロジェクト」を取材していただきました!1月号(1/1発行)の巻頭の「地域の守り手たち」で掲載される予定です。こちらも、ぜひご覧ください。

[INDEX] ――――――――――――――――――――――――――――――

1.情報誌「地産知縁」のご紹介
  ~第1号発行にあたって (松井)

2.プロジェクトが生まれる仕組みとは
  ~文京区社会起業アクション・ラーニング講座紹介 (矢部)

3.1月12日(月・祝)開催 シンポジウム&対話
  「地域連携によるコミュニティケアを考える
  ~市民参加で考える私のまちの地域包括ケア」 (長谷川)

4.編集後記 (斉藤)

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1.情報誌「地産知縁」のご紹介
  ~第1号発行にあたって (松井)   
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エンパブリックでは、これまでに関わらせていただいた団体や企業、行政との取り組みについて、各活動の特色やそこから生まれてきた知恵や工夫を、皆さんとも共有したいという想いから、情報誌「地産知縁」を発刊させていただくことにしました。記念すべき第1号の中で、弊社代表広石の想いと、これからエンパブリックが目指す姿が語られておりますので、先行してご紹介させていただきます。
「地産知縁」は年4回の発刊で、同様に新サービスのコミュニティ・サービス「場流知縁」にご加入いただくか(月額800円、6ヶ月分からのご契約)、各号1,500円(税別)でお求めいただけます。
第1号の発行は年明けを予定しております。楽しみにお待ちくださいませ!

◎ 情報誌『地産知縁』発刊にあたって
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エンパブリックは2008年5月の創業以来、「知恵と力を持ち寄る場づくり」の技術を伝え・広げることをテーマに取り組みを続けてきました。弊社根津スタジオでの事業・行政と連携した地域事業・企業での取り組みにおいて、多くの方からご協力・ご指導をいただきながら、講座やワークショップを実践して参りました。2013年度は年間250本の場を持ち、経験を積み上げてきました。
それぞれの現場で地に足の付いた活動をされている方が実践の中で育んだ知恵をつなげていくこと。そして、その知恵の縁を持って、なんとなく閉塞感のある現代の日本を突破する力としていく。そのベースとなる横断的なつながりづくりこそが、企業・NPO・行政と多様な分野で取り組んできたエンパブリックだからこそできることではないか。
そんな想いから「地産知縁」というタイトルの情報誌を発刊しようという企画がスタッフから浮かびあがってきました。私たちが出会った「素敵」を分かち合うと共に、どの様にして「素敵」な状況を創り出しているのかを、私たちなりの視点からお伝えできればと思っています。
私たちも手探りの中でのスタートとなりますが、会社のテーマ「正解のない問いを共に生きる」の精神で、みなさまにとって良いサービスを共に検討し、共に試行錯誤させていただくことができればと考えております。
これからも、情報誌「地産知縁」とエンパブリックを、よろしくお願い申し上げます。

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2.プロジェクトが生まれる仕組みとは
  ~文京区社会起業アクション・ラーニング講座紹介 (矢部)
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◎ ワクワクするプロジェクトが動き出す瞬間
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「もう一回聞くけど、それって何でやりたいんですか? やりたい原点は何?」メンター(良き助言者)からの熱い檄が飛びます。12月14日に開催された「文京区新たな公共プロジェクト」の「文京社会起業アクション・ラーニング講座」のメンターミーティングの1場面です。その後、受講生は、ポツポツと自分の体験を語りだします。そして、「そうなんだ、私もそう思うよ」「私もよく似た活動しているから一緒にやってみない?」「活動をしている人知っているから、紹介するよ」という優しい言葉が。受講生のプロジェクトが、ぐっと前に動き出した瞬間です。サポートしている事務局としては、そんな瞬間に立ち会えて、なんともいえないうれしい気持ちになります。

◎ 高い実践力を生み出すアクション・ラーニング
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「文京区新たな公共プロジェクト」は、文京区における社会課題解決の担い手育成を目的としたプロジェクトで、昨年度よりエンパブリックがパートナー事業者として参画しています。
その中の一つのプログラムに、地域課題をビジネスを用いて解決する活動をしたい人向けの「社会起業アクション・ラーニング講座」があります。
地域の中の社会起業を促す仕組みとしては、起業講座などが各地で実施されています。ただ、プラン作りで終始してしまい次の一歩を踏み出そうとしても、一歩の踏み出し方がわからず、実際の活動につながらないということが往々にあります。
エンパブリックが手がける本プロジェクトでは、昨年度、22の活動が生まれ、そのうち5~6が実践レベルでの事業へと展開しています。
また、本アクション・ラーニング講座では、閉ざされた講座内部での共有ではなく、外部へ向けてアクションすることに重点をおいています。結局、講師が「学校」の中で教えることや、講師と受講生だけで考えていることには限界があります。本当のニーズは、対象者となる人や、外の人と出会うことでしかわからない、ということで、まずはそのための小さなアクションを起こすことを徹底的に促しています。

◎ メンターミーティングは、本番前のリハーサルとしての役割
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前述のメンターミーティングは、この講座の中のプログラムの一つです。自分の事業プランをいつもの講師ではない、第三者に対して発表し、そこからアドバイスをもらうというものです。実際に第三者の方からの指摘は、受講生の心にずばりと刺さります。また、本プロジェクトの最終成果発表会として来年2月11日に開催される社会起業フェスタがありますが、ここでは実際に受益者となるであろう区民の方、事業を一緒に育ててくれる仲間となる区民の方向けに自分のプランを発表しディスカッションすることとなっています。その前に、メンターミーティングを実施し、メンターが受講生の想いを受け止めつつも、外向けのプランの見せ方やその本質(なぜ自分がそれをやりたいのか)を厳しく問うことで、本番の時間をより実りあるものにすることができます。

◎ 全国に先駆けて展開される「文京区新たな公共プロジェクト」の仕組み
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また、新たな公共プロジェクトの全体スキームにも、受講生からの活動が多く生まれ、実践レベルへとつながる秘訣があります。本講座では、ただ単に事業化を支援するアクション・ラーニング講座があるのではなく、対話を通じたファシリテーションやプロジェクトマネジメントの支援など、受講生は自らが置かれている状況に応じて柔軟に参加でき、かつサポートできるトータル的な仕組みがあるからです(http://bunkyo-sip.jp/?p=2046)。この仕組みは、活動が実際に生まれ実践につながる支援スキームであり、全国でも先行的な取り組みであると、11月26日に福島県郡山市で開催された復興庁の「新しい東北 官民連携推進協議会 会員交流会」でも、紹介させていただきました。

「アクションの結果、失敗してもいいし、プランの内容が変わってもいいんですよ。命まではとられませんから」というメンターさんの優しくも厳しい言葉が思い出されます。ここから、本年度の受講生のみなさんの本当の意味でのプロジェクトがスタートします。引き続き事務局として受講生のみなさんの奮闘をサポートさせて頂きたいと思います。

成果発表会は、2月11日(水・祝)に、文京シビックセンター2F小ホールで開催予定です。ご興味のある方は、ぜひお越しいただき、活き活きとプロジェクトに取り組む受講生の心意気を現場でお感じいただければと思います。

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3.1月12日(月・祝)開催 シンポジウム&対話
 「地域連携によるコミュニティケアを考える
  ~市民参加で考える私のまちの地域包括ケア」
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団塊の世代が75歳を超える2025年以降、医療や介護の需要は、さらに増加することが見込まれています。ニーズの増大に対処するために、医療と介護を別々に考えるのではなく、要介護状態にあっても住み慣れた地域で健康に暮らせる「地域で支える医療・介護」への見直しが起きています。

地域の現場で医療・介護を分担するためには、医療多職種・介護福祉専門職・地域NPO・自治会などが連携することが必要ですが、既存の医療・介護の仕組みだけでは「連携が機能しない」「現場の意見が反映されない」など、さまざまな課題が生じています。

今回、ゲストとしてお招きする東埼玉総合病院の在宅医療連携拠点事業推進室室長 中野智紀先生は、高齢化のすすむ埼玉県幸手市で、在宅医療推進を含む地域包括ケアシステム「幸手モデル」の構築や「共助」の仕組みづくりを行ってきました。

中野先生は、介護の現場にも医療が必要な患者がいること、地域には本人からの訴えがないために健康や生活リスクが潜在化していることに注目し、在宅医療拠点施設「菜のはな」を設置し、さまざまな取り組みを展開しています。自治会・多職種の協働のための協議会やコミュニティづくりにも取り組んでいます。

本シンポジウムでは、幸手モデルを構築する上で、どんなゴール像を描き、その実現のために、様々な職種・組織・施設をどの様に巻き込んだのかについてお話していただきます。ご講演後、ワールドカフェ形式による参加者同士の議論を通じて、住民を巻き込みながら地域包括ケアシステムを作る上でのポイントや、実現のために必要な取り組みについて探っていきます。

◇開催要項
 日時:2015年1月12日(月・祝)10:00~13:00
 会場:東京大学 医学図書館3階
 定員:60名(先着順)
 主催:みんくるプロデュース、エンパブリック
 参加費:2,500円(税込)

◇お申し込み・詳細はこちらから
 http://peatix.com/event/64272

※上記のイベントは、「健康・医療みんくるファシリテーター育成講座
【第10回】~市民・患者と医療多職種をつなぐ対話の実践方法を学ぶ~」の一部を一般公開するものです。健康・医療をめぐる対話の場づくりを2日間で集中的に学びます。現在、申込受付中です。
《ファシリテーター育成講座の詳細》http://nez-studio.jp/?p=2168

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4.編集後記(斉藤)
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この年末は、新たに発行する情報誌の準備作業に追われています。エンパブリックが関わらせていただいた活動の中でも、思わず人に伝えてしまいたくなってしまう、選りすぐりの実践的な知恵や工夫が詰まった情報誌になっています。現場の実践の中で
少しでもお役に立てる情報があれば幸いです。お楽しみに!

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第107号 2014年12月19日配信)
発行責任者=諏訪玲子
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